落語『船徳』あらすじ&サゲ!笑いどころ満載の人気演目

『船徳』の紹介 「船徳」は古典落語の傑作の一つ。 人情噺「お初徳兵衛」という大ネタの発端部分を、明治期に活躍した初代三遊亭圓遊が一席の滑稽噺に改作しました。 その後、八代目桂文楽が人物描写を工夫し派手な演出を取り入れるなど独自の噺に磨きあげたものが、現在演じられている「船徳」の基本的な型となっています。 遊びが過ぎた若旦那の徳さんがあこがれの船頭になったものの、まだ舟を満足に操れないのに客を乗せて船頭を務めるという無謀・無責任きわまりない振る舞いをしてしまいます。 言うなれば、無免許ドライバー同様の“えせ ...

落語『大山詣り』あらすじ&サゲを解説!江戸時代から演じられている大ネタ

『大山詣り』の紹介 「大山詣り」は落語の名作の一つ。 狂言の演目(「六人僧」など)にヒントを得て作られた落語で、江戸時代から演じられている滑稽噺です。 大山詣りは江戸の庶民にとって年中行事のように大切なイベントでした。 特に、大山に詣でた後の観光や宴会が皆のお目当て。 こういった時には気持ちが緩んで羽目を外したくなるもの。 ついに起こってほしくない騒動が勃発し、そこからドタバタの悲喜劇が繰り広げられます。 「大山詣り」は長い年月をかけて多くの演者によって練りこまれてきた形跡があり、登場人物が多く場面が次々 ...

太宰治『清貧譚』原作『聊齋志異』との違いを詳しく紹介!

『清貧譚』紹介 『清貧譚』は太宰治著の短編小説で、1941年1月号の雑誌『新潮』に掲載されました。 本作は、中国·清の時代の怪異短編集『聊齋志異』の中の「黄英」という作品を翻案したものです。 原作から大筋は改変されていないものの、細部の描写には太宰なりの工夫が多く見られます。 ここでは、『清貧譚』のあらすじ·解説·感想までをまとめました。 『清貧譚』あらすじ 菊を愛し、清貧を重んじる馬山才之助は、旅の帰路、菊に詳しい少年·陶本三郎とその姉·黄英に出逢い、二人を家に招きます。 三郎は枯れかけた菊をも蘇らせる ...

落語『出来心』あらすじからサゲまで!花色もめんや博多帯とは?

『出来心』の紹介 『出来心』は古典落語の演目の一つ。 江戸・上方とも演じられる演目ですが、東京ではサゲによって『出来心』『花色木綿』と演目名が変わります。上方は『花色木綿』と言われることが多い噺です。 元話は文化5年に刊行された十返舎一九『江戸前噺鰻』所載の「ぬす人」。 ここでは、『出来心』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『出来心』ーあらすじ 石川五右衛門やねずみ小僧など有名な泥棒は手際よく盗みに入りましたが、落語に出てくる泥棒は間抜けな泥棒が多いようで・・・ 「親分、およびですか?」 「ああ ...

太宰治『畜犬談』ラストシーンで私が橋をこえた理由とは?

『畜犬談』紹介 『畜犬談』は太宰治著の短編小説で、1939年10月号の雑誌『文学者』に掲載されました。 副題には「―伊馬鵜平君に与える。」とあり、太宰の無二の親友であった作家・伊馬春部氏に送られています。 これは作中に登場する、猛犬に噛み付かれた「友人」が伊馬氏をモデルとしているからと思われます。 犬を猛獣といって恐怖し、その卑しさを毛嫌いしているにも関わらず、たまたま家まで着いてきてしまった犬を養うこととなってしまった「私」の日常を描いた作品です。 ここでは、『畜犬談』のあらすじ・解説・感想までをまとめ ...

落語『平林』あらすじ!噺家によるサゲの違いまで!

『平林』の紹介 『平林』は古典落語の演目の一つ。『字違い』『名違い』という題名で演じられることもあります。 東京でも大阪でも演じられる噺ですが、江戸落語では『ひらばやし』上方落語では『たいらばやし』として演じられることが多い演目。 江戸落語では平河町、上方落語では本町が舞台です。 10分程度の短い演目ですが、多くのくすぐりが入っていて噺のテンポもよく、前座噺としても知られています。 ここでは、『平林』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『平林』ーあらすじ 舞台は江戸時代。寺子屋で読み書きそろばんは ...

落語『崇徳院』あらすじ!男女の恋煩いを発端とする滑稽噺

『崇徳院』の紹介 『崇徳院』は古典落語の名作の一つ。江戸時代後期に活躍した初代桂文治の作といわれています。 もとは上方の噺でしたが、今は東西を通じて高座にかけられています。 この噺を得意にしていた三代目桂三木助が随所に頓智を取り入れるなど、現在東京で演じられている型に練りあげました。 崇徳院の和歌を題材にして、商家の若い男女の恋煩いを発端とするストーリーが展開される楽しい噺です。 滑稽な会話が次から次へと続き、顎が外れるほど笑えます。 ここでは、「崇徳院」のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『崇徳 ...

太宰治『富嶽百景』草木のモチーフから紐解く太宰の心情!

『富嶽百景』紹介 『富嶽百景』は太宰治著の短編小説で、1939年2月号〜3月号にかけて雑誌『文体』に掲載されました。 太宰自身の実体験に基づいて描かれており、随筆、あるいは私小説としても読める作品です。 長編執筆のため、富士観望の名所としても知られる御坂峠に逗留して過ごした約3ヶ月間の様子が、あらゆる富士の姿とともに描かれています。 ここでは、『富嶽百景』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『富嶽百景』あらすじ 私生活の乱れていた「私」は心機一転すべく、師・井伏鱒二の逗留する御坂峠の天下茶屋に身を ...

落語『皿屋敷』あらすじ!おきくがサゲに出てくる滑稽噺

『皿屋敷』の紹介 『皿屋敷』は古典落語の演目の一つ。『お菊の皿』という題名で演じられることもあります。 歌舞伎、浄瑠璃、講談でも演じられている怪談話ですが、落語ではお菊さんがサゲに出てくる滑稽噺です。 元は播州姫路(兵庫県姫路市)が舞台の上方落語だと言われていますが、江戸の番町皿屋敷が播州皿屋敷、になったとも言われています。 ここでは、『皿屋敷』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『皿屋敷』ーあらすじ 舞台は江戸時代の播州姫路。 姫路城城主に仕える家臣の一人に青山鉄山(あおやまてっさん)というお侍 ...

太宰治『グッド・バイ』太宰が真に描きたかったものとは?

『グッド・バイ』紹介 『グッド・バイ』は太宰治著の小説で、未完のまま絶筆となった作品です。 太宰の死から8日後、1948年6月21日の『朝日新聞』に第1回が掲載され、翌月の『朝日評論』にて第13回までの原稿と、作者の言葉がまとめて掲載されました。 主人公・田島が、かつぎ屋・キヌ子に振り回されつつ、十人ほどの愛人一人ひとりに別れを告げてまわる様子をコメディ調で描いた作品です。 ここでは、『グッド・バイ』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『グッド・バイ』あらすじ 田島周二は、終戦後、妻子と離れて単身 ...

太宰治『清貧譚』原作『聊齋志異』との違いを詳しく紹介!

『清貧譚』紹介 『清貧譚』は太宰治著の短編小説で、1941年1月号の雑誌『新潮』に掲載されました。 本作は、中国·清の時代の怪異短編集『聊齋志異』の中の「黄英」という作品を翻案したものです。 原作から大筋は改変されていないものの、細部の描写には太宰なりの工夫が多く見られます。 ここでは、『清貧譚』のあらすじ·解説·感想までをまとめました。 『清貧譚』あらすじ 菊を愛し、清貧を重んじる馬山才之助は、旅の帰路、菊に詳しい少年·陶本三郎とその姉·黄英に出逢い、二人を家に招きます。 三郎は枯れかけた菊をも蘇らせる ...

太宰治『畜犬談』ラストシーンで私が橋をこえた理由とは?

『畜犬談』紹介 『畜犬談』は太宰治著の短編小説で、1939年10月号の雑誌『文学者』に掲載されました。 副題には「―伊馬鵜平君に与える。」とあり、太宰の無二の親友であった作家・伊馬春部氏に送られています。 これは作中に登場する、猛犬に噛み付かれた「友人」が伊馬氏をモデルとしているからと思われます。 犬を猛獣といって恐怖し、その卑しさを毛嫌いしているにも関わらず、たまたま家まで着いてきてしまった犬を養うこととなってしまった「私」の日常を描いた作品です。 ここでは、『畜犬談』のあらすじ・解説・感想までをまとめ ...

太宰治『富嶽百景』草木のモチーフから紐解く太宰の心情!

『富嶽百景』紹介 『富嶽百景』は太宰治著の短編小説で、1939年2月号〜3月号にかけて雑誌『文体』に掲載されました。 太宰自身の実体験に基づいて描かれており、随筆、あるいは私小説としても読める作品です。 長編執筆のため、富士観望の名所としても知られる御坂峠に逗留して過ごした約3ヶ月間の様子が、あらゆる富士の姿とともに描かれています。 ここでは、『富嶽百景』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『富嶽百景』あらすじ 私生活の乱れていた「私」は心機一転すべく、師・井伏鱒二の逗留する御坂峠の天下茶屋に身を ...

太宰治『グッド・バイ』太宰が真に描きたかったものとは?

『グッド・バイ』紹介 『グッド・バイ』は太宰治著の小説で、未完のまま絶筆となった作品です。 太宰の死から8日後、1948年6月21日の『朝日新聞』に第1回が掲載され、翌月の『朝日評論』にて第13回までの原稿と、作者の言葉がまとめて掲載されました。 主人公・田島が、かつぎ屋・キヌ子に振り回されつつ、十人ほどの愛人一人ひとりに別れを告げてまわる様子をコメディ調で描いた作品です。 ここでは、『グッド・バイ』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『グッド・バイ』あらすじ 田島周二は、終戦後、妻子と離れて単身 ...

太宰治『人間失格』文体から紐解く太宰作品の魅力

『人間失格』紹介 『人間失格』は、太宰治著の中編小説で、雑誌『展望』に昭和23年6月号から8月号にかけて掲載されました。 太宰がこの作品の脱稿から1か月後に入水自殺をしていることから、「遺書」として考察されることも多い作品です。 物語は、主に主人公・大葉葉蔵が書き綴ったものとされる「三つの手記」によって構成されており、「はしがき」「あとがき」だけが第三者視点で描かれています。 ここでは、『人間失格』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『人間失格』あらすじ 主人公・葉蔵は、幼少期から人間の普通の感覚 ...

太宰治『桜桃』太宰最後の短編小説

『桜桃』の紹介 『桜桃』は1948年(昭和23年)、太宰治によって執筆された短編小説です。 太宰の忌日である「桜桃忌」は、この作品から着想を得て名付けられました。 ここでは、『桜桃』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『桜桃』のあらすじ 作家の「私」は、妻、七歳の長女、四歳の長男、一歳の次女の5人家族で暮らしている。 「私」は「日々悩み煩うことが多いために、表面では道化を装わざるを得ない」と言う考えから、家にいるときを初め、どのような場面でも冗談を言っている。 長男は発達に遅れが見られ、少しも成長 ...

開高健『フィッシュ・オン』作家人生後半に綴られた釣り紀行作品

開高健『フィッシュ・オン』紹介 ベトナム戦争の取材を基にした「ベトナム戦記」や、「夏の闇」等で知られている開高健さんの作品です。 タイトル通り、釣り紀行作品で、開高さんの作家人生後半のものです。 この記事では、『フィッシュ・オン』のあらすじ、解説、感想までをまとめました。 『フィッシュ・オン』あらすじ 戦争取材との並行もあり、釣りができなかった国や漁期でないため,釣れなかったケースもあります。以下の10ケ国での釣り模様であり、順に紹介します。 アラスカ、キングサーモン スウエーデン アイスランド、北極イワ ...

太宰治『ヴィヨンの妻』戦後に創作された太宰作品

『ヴィヨンの妻』の紹介 『ヴィヨンの妻』は1947年(昭和38年)太宰治によって執筆された短編小説です。 傷つきやすく破滅的な詩人の姿を劇画化し、妻の立場から批判的に描いています。 ここでは『ヴィヨンの妻』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『ヴィヨンの妻』あらすじ 私は来年四歳になる息子と貧しい生活を送っていた。夫は常に泥酔をしておりめったに家に帰ってこない。 ある夜、夫が珍しく帰宅する。普段とは異なるように優しい夫を訝しげに見ていると、鋭い声が届く。玄関には男女が憤慨して立っていた。 二人は飲 ...

開高健『日本三文オペラ』あらすじ!戦後混乱期の実話が基になった作品

開高健『日本三文オペラ』紹介 「ベトナム戦記」、「夏の闇」などの戦場取材体験を基にした作品や、芥川賞受賞作の「裸の王様」、釣り紀行作品「オーパ」などで知られている開高健さんの初期の作品です。 この作品『日本三文オペラ』は、29歳の時の作品で、自分の生まれ育った大阪が舞台です。 戦後の混乱期に実際にあった話が基になっています。 作品を読んだ親分の一人が「違う部分が多い」と言ったという話があります。 戦後の混乱、貧困や差別、当事者の目、作家の目も合わせて考えると、より興味が湧いてくると思います。 この記事では ...

開高健『裸の王様』あらすじ!芥川賞受賞作品!

開高健『裸の王様』紹介 『裸の王様』はベトナム戦争の従軍経験を基にした『ベトナム戦記』や『夏の闇』、アマゾン川やアラスカ他での釣り紀行作品『オーパ』等で知られている開高さんの初期の作品です。 この作品はアンデルセンの『裸の王様』からヒントを得たもの、いわば日本版、開高版の『裸の王様』でしょう。 27歳の時に『パニック』『巨人と玩具』及び本作『裸の王様』を発表しています。本作品は翌年に芥川賞を受賞しました。 この記事では『裸の王様』のあらすじ、解説、感想を紹介します。 『裸の王様』あらすじ 大田太郎君が、知 ...

樋口一葉ってどんな人?|一葉館から旧居跡まで、その生活と創作の舞台を訪ねる

樋口一葉ゆかりの地、全14箇所を巡りました。その作品と生涯を、写真とともにお伝えします。萩の舎跡、菊坂下の旧居、一葉記念館。樋口家が通った伊勢屋質店や、「たけくらべ」ラストシーンの鷲神社まで。前編・後編に分けて写真とともにお伝えします。前編では、東京大学前の本郷・小石川・西片・白山を訪れました。

落語「中村仲蔵」あらすじ&開運スポット|〜柳島・亀戸を訪れる文学散歩〜

現代も語られる落語「中村仲蔵」。歌舞伎役者のお話です。彼がお参りしたのは柳島の妙見(みょうけん)様。そのご利益か、見事に生み出した役の演出で、後世に響く名を上げました。その名は中村仲蔵(1736-1790)。実在の人物です。彼の役者人生における成功譚は、明治時代には落語となって語られました。本日は、その舞台である妙見様と柳島を巡ります。

三遊亭円朝「怪談牡丹灯籠」の舞台をめぐる|〜谷中・根津と飯田橋〜

三遊亭円朝(1939-1900)は、落語家として知る人ぞ知る名人です。その芸風は、客を笑わせる滑稽噺よりも、人情噺や怪談という講談に近いかたちで築かれた独自の世界でした。そんな円朝が、中国に伝わる怪談や江戸のお旗本で聞いたお家騒動などをもとに創作したのが「牡丹灯籠」です。今日は「牡丹灯籠」をめぐる谷中根津散歩をいたしましょう。

寺田寅彦と銀座ぶらり|『銀座アルプス』の文章を辿る

寺田寅彦は大正12年(1923年)に起きた関東大震災を体験し、地震学、防災学に力を入れた学者でした。そして科学者としての視点から、さまざまな文章を発表しています。なかでも「銀座アルプス(1933年)」は銀座を愛した寅彦のエッセイです。今日はこの文章をたどって銀ブラをいたしましょう。

谷崎潤一郎と倚松庵|『細雪』の舞台訪問記

この記事では、谷崎潤一郎ファンにぜひ訪れていただきたい「細雪」ゆかりの場所、倚松庵について写真付きで詳しくご紹介します。倚松庵は、文豪・谷崎潤一郎が1936年(昭和11年)の50歳の時から1943年(昭和18年)の57歳の時まで居住した家で、谷崎の三番目の妻である松子とその妹たちをモデルとした小説「細雪」の舞台となりました。

内田百閒と番町界隈|番町最初の居住地から三畳御殿まで

内田百閒と番町界隈についてまとめました。内田百閒が歩いた場所から番町で初めて住んだ居住地まで、写真とともにお届けします。90年前の百閒は省線電車に乗って東京駅へ通勤、日本郵船に勤務していました。通勤の最寄り駅は四ツ谷駅でした。

【東京】文豪の愛したスイーツ&カフェ6選!実際に全部食べてみたレビュー

東京にある文豪が愛したカフェ&スイーツ6選を写真付きでレビューします!やはり創業100年200年の歴史ある老舗が多いですね。団子にもなか、くず餅、アイス、お汁粉。どれもこれも美味しくて、外れはありませんでした。東京に行った際は、ぜひとも文豪に思いを馳せながら、同じスイーツを味わってみてはいかがでしょうか。

落語『船徳』あらすじ&サゲ!笑いどころ満載の人気演目

『船徳』の紹介 「船徳」は古典落語の傑作の一つ。 人情噺「お初徳兵衛」という大ネタの発端部分を、明治期に活躍した初代三遊亭圓遊が一席の滑稽噺に改作しました。 その後、八代目桂文楽が人物描写を工夫し派手な演出を取り入れるなど独自の噺に磨きあげたものが、現在演じられている「船徳」の基本的な型となっています。 遊びが過ぎた若旦那の徳さんがあこがれの船頭になったものの、まだ舟を満足に操れないのに客を乗せて船頭を務めるという無謀・無責任きわまりない振る舞いをしてしまいます。 言うなれば、無免許ドライバー同様の“えせ ...

落語『大山詣り』あらすじ&サゲを解説!江戸時代から演じられている大ネタ

『大山詣り』の紹介 「大山詣り」は落語の名作の一つ。 狂言の演目(「六人僧」など)にヒントを得て作られた落語で、江戸時代から演じられている滑稽噺です。 大山詣りは江戸の庶民にとって年中行事のように大切なイベントでした。 特に、大山に詣でた後の観光や宴会が皆のお目当て。 こういった時には気持ちが緩んで羽目を外したくなるもの。 ついに起こってほしくない騒動が勃発し、そこからドタバタの悲喜劇が繰り広げられます。 「大山詣り」は長い年月をかけて多くの演者によって練りこまれてきた形跡があり、登場人物が多く場面が次々 ...

落語『出来心』あらすじからサゲまで!花色もめんや博多帯とは?

『出来心』の紹介 『出来心』は古典落語の演目の一つ。 江戸・上方とも演じられる演目ですが、東京ではサゲによって『出来心』『花色木綿』と演目名が変わります。上方は『花色木綿』と言われることが多い噺です。 元話は文化5年に刊行された十返舎一九『江戸前噺鰻』所載の「ぬす人」。 ここでは、『出来心』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『出来心』ーあらすじ 石川五右衛門やねずみ小僧など有名な泥棒は手際よく盗みに入りましたが、落語に出てくる泥棒は間抜けな泥棒が多いようで・・・ 「親分、およびですか?」 「ああ ...

落語『平林』あらすじ!噺家によるサゲの違いまで!

『平林』の紹介 『平林』は古典落語の演目の一つ。『字違い』『名違い』という題名で演じられることもあります。 東京でも大阪でも演じられる噺ですが、江戸落語では『ひらばやし』上方落語では『たいらばやし』として演じられることが多い演目。 江戸落語では平河町、上方落語では本町が舞台です。 10分程度の短い演目ですが、多くのくすぐりが入っていて噺のテンポもよく、前座噺としても知られています。 ここでは、『平林』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『平林』ーあらすじ 舞台は江戸時代。寺子屋で読み書きそろばんは ...

落語『崇徳院』あらすじ!男女の恋煩いを発端とする滑稽噺

『崇徳院』の紹介 『崇徳院』は古典落語の名作の一つ。江戸時代後期に活躍した初代桂文治の作といわれています。 もとは上方の噺でしたが、今は東西を通じて高座にかけられています。 この噺を得意にしていた三代目桂三木助が随所に頓智を取り入れるなど、現在東京で演じられている型に練りあげました。 崇徳院の和歌を題材にして、商家の若い男女の恋煩いを発端とするストーリーが展開される楽しい噺です。 滑稽な会話が次から次へと続き、顎が外れるほど笑えます。 ここでは、「崇徳院」のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『崇徳 ...

落語『皿屋敷』あらすじ!おきくがサゲに出てくる滑稽噺

『皿屋敷』の紹介 『皿屋敷』は古典落語の演目の一つ。『お菊の皿』という題名で演じられることもあります。 歌舞伎、浄瑠璃、講談でも演じられている怪談話ですが、落語ではお菊さんがサゲに出てくる滑稽噺です。 元は播州姫路(兵庫県姫路市)が舞台の上方落語だと言われていますが、江戸の番町皿屋敷が播州皿屋敷、になったとも言われています。 ここでは、『皿屋敷』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『皿屋敷』ーあらすじ 舞台は江戸時代の播州姫路。 姫路城城主に仕える家臣の一人に青山鉄山(あおやまてっさん)というお侍 ...

『厩火事』あらすじ&サゲを解説!夫婦の人情の機微を描きだした味わい深い演目

『厩火事』は古典落語の名作の一つで、夫婦の人情の機微を描きだした味わい深い演目です。古典落語には珍しく働く女性が主人公のお話しで、男女共働きが普通になった現代にも受け入れられやすいストーリー展開となっています。ここでは、「厩火事」のあらすじ・解説・感想までをまとめました。

落語『牛ほめ』あらすじ&サゲのかけ言葉を解説!

『牛ほめ』は古典落語の一つ。
原話は、貞享4年(1687年)に出版された笑話本・『はなし大全』の一遍である「火除けの札」。元々は「池田の牛ほめ」という上方落語の演目で、主な演者に5代目春風亭柳昇や4代目春風亭柳好、春風亭一朝、上方の4代目桂文我などがいます。ここでは、『子ほめ』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。

落語『粗忽長屋』あらすじからオチまでを紹介!金龍山浅草寺と吉原って関係あるの?

『粗忽長屋(そこつながや)』は江戸落語の演目の一つです。粗忽者が出てくる落語のなかでも、演じるのが難しいといわれていますが、ほとんどの落語家が演じている演目です。ここではそんな『粗忽長屋』のあらすじ&オチまでを解説します。

落語『子ほめ』あらすじ&サゲの解説!どう見ても生まれる前でございますの意味とは?

落語『子ほめ』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。落語でおなじみの「熊さん」「ご隠居さん」が出てくる噺で、「牛ほめ」「寿限無」「饅頭こわい」などとともに前座噺としても有名です。おっちょこちょいの熊さんが、生まれたばかりの赤ん坊を褒めて、お酒を飲ませてもらおうとしますが中々上手くいかない、という噺です。

夏目漱石

夏目漱石『文鳥』「美しい女」のモデルから漱石との関連まで

『文鳥』は、明治41年に発表された夏目漱石の短編小説。稿用紙25枚程の短編ながら、白文鳥の可憐で繊細な描写が印象深い作品です。ここでは、そんな『文鳥』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。『文鳥』はあくまで漱石の実体験に基づく小説であり、私小説とノンフィクションは似て非なるものなのです。

『行人』後期三部作の共通点からあらすじまで!行人は一体誰なのか?

『行人』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。タイトルは「こうじん」と読み、「友達」「兄」「帰ってから」「塵労」の四編から成る作品です。連載途中で漱石が胃潰瘍を患い、「帰ってから」と「塵労」の間に約五カ月の中断を挟むため、連載は翌年11月まで及び、他作品と比べて完結までに長期間を要しています。

『夢十夜』「第八夜」|「床屋」「白い男」の象徴とは?

『夢十夜』は夏目漱石著の短編小説で、明治41年から朝日新聞で連載されました。第八夜では、何かを暗示しているようなものが次々と登場し、不思議で奇妙な感じに拍車がかかっています。ここでは、そんな『夢十夜』第八夜のあらすじ・解説・感想までをまとめました。

芥川龍之介

芥川龍之介『羅生門』作者が伝えたかったことは何か?ニキビの象徴まで!

芥川龍之介『羅生門』のあらすじと考察・感想です。結論から言うと、『羅生門』で芥川龍之介が伝えたかったことは、「・進退窮まったときの人間のエゴイズム」だと考えられます。『羅生門』は『今昔物語集』の話をもとにした作品です。

芥川龍之介『奉教人の死』あらすじ&解説!キリシタンものの代表作

芥川龍之介『奉教人の死』あらすじ・解説・感想記事です。作品の出典から、傘屋の娘についてまでをまとめました。芥川には、切支丹物(キリシタンもの)と呼ばれる作品群があります。キリスト教に関するテーマの作品です。

芥川龍之介『手巾』モデルの新渡戸稲造から芥川が伝えたかったことまで!

『手巾(ハンケチ)』は芥川龍之介の作品です。作品の主人公は、『武士道』を記した新渡戸稲造がモデルであるともいわれています。芥川龍之介は、『手巾』を通じて何を伝えようとしたのでしょうか。ここでは、『手巾』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。