『手鎖心中』の紹介 『手鎖心中』は、1972(昭和47)年3月刊行『別冊文藝春秋』119特別号に発表された井上ひさしの小説です。 同年7月に第67回直木賞(上半期)を受賞しています。 既に劇作家として認められていた井上ひさしの3作目の小説で、井上笑劇のエッセンスがつまった初期の作品となります。 ここでは、『手鎖心中』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『手鎖心中』――あらすじ 大坂(大阪)から江戸へ戯作者になるべくやってきた与七(後の十返舎一九)。 彼は居候先の版元(出版社)蔦屋重三郎の紹介で、元 ...