『老妓抄』紹介 『老妓抄』は岡本かの子著の短編小説で、1938年『中央公論』11月号に掲載されました。 本作は、発明家を志す青年・柚木との奇妙な関係性を通じて、老妓の悲しみと魂の美しさを描きだした作品です。 作品の最後に添えられた「年々にわが悲しみは深くして/いよよ華やぐいのちなりけり」という短歌が有名で、この和歌それ自体も著者の代表作として名高いものとなっています。 ここでは、『老妓抄』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『老妓抄』あらすじ 憂鬱をたたえつつも快活さにあふれた老妓・小そのは、長年 ...