【東京】文豪の愛したスイーツ&カフェ6選!実際に全部食べてみたレビュー

この記事では、東京にある文豪が愛したスイーツ&カフェをまとめました。

実際に全箇所行ってきたので、店の雰囲気や美味しさを写真付きでレビューします!

  • 空也もなか:CAFE SOSEKI〈漱石山房記念館内〉(早稲田)
  • ブラジルコーヒー:銀座カフェーパウリスタ(新橋)
  • 羽二重団子:羽二重団子本店(日暮里)
  • もなかアイス:甘味処みつばち(上野)
  • くず餅:船橋屋(亀戸)
  • ぜんざい:梅園(浅草)

どれも本当に美味しかったです!

1.空也もなか:CAFE SOSEKI〈漱石山房記念館内〉(早稲田)

漱石山房記念館

CAFE SOSEKIは、漱石山房記念館の中にあるカフェ。

ここでは、夏目漱石が愛し、『吾輩は猫である』にもたびたび出てくる「空也もち」を作る「空也」のお菓子が食べられます。

空也もなか。パリッとしたもなかと上品な甘さの餡が美味しい!

主人はまたやられたと思いながら何も云わずに空也餅を頬張って口をもごもご云わしている。(2章)
(中略)
「こりゃ面白い」と迷亭も空也餅を頬張る。(2章)
「みんな去年の暮は暗合で妙ですな」と寒月が笑う。欠けた前歯のうちに空也餅が着いている。(3章)

夏目漱石『吾輩は猫である』2章〜3章

空也は東京でも有名な和菓子屋で、空也のお土産を持っていくと間違いないと言われるほど。

そんな空也のもなかがイートインできるのは、東京でもこのCAFE SOSEKIだけ。

ちなみに「空也もち」は11月と1月だけの数量限定品。運が良ければ食べることができます。

店内は新しくて綺麗。今回は空也もなかとほうじ茶のセットでした。750円

漱石山房記念館を見学すると、50円引きの券をもらえます。

じっくり見学して1〜2時間ほどの記念館なので、ぜひ見学後に立ち寄ってみてください!

CAFE SOSEKIへのアクセス

  • 【場所】〒162-0043 東京都新宿区早稲田南町7
  • 【営業時間】10:00〜17:00
  • 【定休日】月曜日
  • 【公式サイト】https://cafesoseki.base.shop

空也のお菓子を好んだ文豪

夏目漱石

2.ブラジルコーヒー:銀座カフェーパウリスタ(新橋)

カフェーパウリスタ

続いては有名なカフェ・銀座パウリスタです。

芥川龍之介や菊池寛が打ち合わせにも使っていました。

僕等は金の工面をしてはカッフェやお茶屋へ出入した。彼は僕よりも三割がた雄の特性を具えていた。ある粉雪の烈しい夜、僕等はカッフェ・パウリスタの隅のテエブルに坐っていた。その頃のカッフェ・パウリスタは中央にグラノフォンが一台あり、白銅を一つ入れさえすれば音楽の聞かれる設備になっていた。その夜もグラノフォンは僕等の話にほとんど伴奏を絶ったことはなかった。

芥川龍之介『彼 第二』二章

木と革を基調にした内装が大正ロマン的でステキ。

ブラジルコーヒーが非常に有名で、多くの文豪たちのほか、ジョンレノンも3日連続で訪れるなど、著名人に愛されている名店です。

ケーキも魅力的でしたが、今回はコーヒーとキッシュのセットを注文しました。届いたのは熱々のキッシュ。

めちゃくちゃ美味しい!

サクサクのパイ生地に、ベシャメルソースの深いコクが絡み合って最高です。

これまで食べたキッシュの中で一番おいしかったです。

そしてコーヒーを啜る。

程よい酸味のコーヒー。キッシュセット1100円。

コーヒーも美味しい。店のアイコンがかわいいです。

飲み終わるとボーイさんがおかわり(無料)を聞いてくれます。

美味しかったー、と満足して会計をすると、店員さんがそっとコーヒーパックを渡してくれました。

僕が開店30分前に並んでいたのを知ってくれていて、そのお心遣いとのこと。

はるばる大阪から来たのが雰囲気で分かったのか、本当に気の利いたサービスで感動しました。

こうした細やかさも、多くの文豪から愛されてきた所以なのかもしれません。

銀座カフェーパウリスタへのアクセス

  • 【場所】〒104-0061 東京都中央区銀座8-9 長崎センタービル1F
  • 【営業時間】[月~土]9:00~20:00(フードL.O.19:00、ドリンクL.O.19:30)[日・祝]11:30~19:00
  • 【定休日】年中無休(年末年始を除く)
  • 【公式サイト】https://www.paulista.co.jp/

カフェーパウリスタを好んだ文豪

芥川龍之介・菊池寛・与謝野晶子・平塚らいてふ・森鴎外・永井荷風・佐藤春夫・井上ひさし・谷崎潤一郎・宇野千代

3.羽二重団子:羽二重団子本店(日暮里)

羽二重団子本店。2019年に改装しモダンな雰囲気に

羽二重餅は食べたことがありますが、羽二重団子は耳にするのも初めてでした。

夏目漱石をはじめ、正岡子規や泉鏡花、田山花袋も好んだお菓子だそうです。

昔からきこえた團子屋である。其處ももうあるかないかわからない新しい流行の力に蹴落されて、もうとうになくなって了ってるかと思って行って見ると、不思議にもそれが依然として残っていた、私は入って行った。
-中略-
私は醤油團子を食ひながら、昔のことなどを思った。上野の図書館から天王寺の墓越しに午飯代わりに此處によく團子を食ひに来たことなどを思い出していた。根岸に友達がゐて其處に行くと、よくこの團子を出してくれたことなどをも思ひ出した。團子は依然として旨かった。

田山花袋『東京の近郊』

みんな大好きな泉鏡花も↓

「團子が貰いたいね、餡のばかり、」
と、根岸の芋坂の團子屋の屋臺へ立った。・・・・その近所に用達があった歸りがけ、時分時だつたから、笹の雪へ入って、午飯を澄ますと、腹は出來たり、一合の酒が能く利いて、ふらふらする。
-中略-
眞昼間の幕を衝と落とした、舞臺横手のような、つらりと店つきの長い、廣い平屋が名代の團子屋、但し御酒肴とも油障子に記してある。

泉鏡花『松の葉』

漱石もなかセット

イートインスペースは綺麗で落ち着いた雰囲気。

あんこ団子がもなかに入っている漱石もなかと、醤油団子の本店限定セットをいただきます。

うん、美味しい!

お茶がよく合う。おかわりも積極的に気にかけてくれます。

餡子のほうは赤福と似ているかなと思いきや、中が団子というだけなのに全然違った味わいです。

醤油団子はみたらしではなく、濃いめの醤油がきいているお団子でした。

正岡子規は醤油1本餡3本のセットを愛していたようです。僕もあんこの団子が好みかなあ。

お土産にも買って帰ると、妻も絶賛でした。

漱石や正岡子規の資料も

店内には漱石や正岡子規の資料もあり、文豪たちに愛されていたことがよく分かるお店。

『吾輩は猫である』にも、「芋坂へ行って團子を食いましょうか」というセリフがあります。

文豪が愛したお店として、羽二重団子本店は外せないのではないでしょうか。

羽二重団子へのアクセス

  • 【場所】〒116-0014 東京都荒川区東日暮里5-54-3
  • 【営業時間】[月~金]9:30~16:30 [土・日・祝]10:00~16:30
  • 【定休日】年中無休(年末年始を除く)
  • 【公式サイト】https://habutae.jp

羽二重団子を好んだ文豪

夏目漱石、正岡子規、泉鏡花、田山花袋、久保田万太郎、船橋聖一、司馬遼太郎

4.もなかアイス:甘味処みつばち(上野)

甘味処みつばち

次に紹介するのは、森鴎外も愛したという小倉アイス。

創業当初に通っていたようです。

小倉アイスもなか

うまー!テイクアウトなので、もなかにしました。

乳製品不使用ですが、とても滑らかなアイス。

夏場なんかに食べると最高にサッパリします。

不忍池

近くには不忍池もあるので、食べ歩きにも良いですよ!

甘味処みつばちへのアクセス

  • 【場所】〒113-0034 東京都文京区湯島3-38-10
  • 【営業時間】[月~金]11:00~21:00(11月~2月) 10:00~21:00(3月~10月) [土・日・祝]10:00~21:00
  • 【定休日】年中無休(臨時休業有り)
  • 【公式サイト】https://www.mitsubachi-co.com

甘味処みつばちを好んだ文豪

森鴎外

5.くず餅:船橋屋(亀戸)

船橋屋亀戸天神前本店

5番目はくず餅の船橋屋。

お店の看板の文字は作家の吉川英治が書いたというこのお店。

酒が飲めない吉川英治は大の甘党で、「船橋屋の黒蜜が一番美味しい」と非常に好み、パンにもつけて食べるほどだったといいます。

今回訪れた和スイーツのお店のなかで、一番雰囲気が良い店内でした。

くず餅。独特の歯ごたえと餡蜜きなこが最高すぎ。

ちなみにですが、関西のくず餅とは全然違う和菓子です。

関西のくず餅は葛粉を使いますが、関東のくず餅は原材料が小麦粉。

なので、しっかりとした食感でありながら、もっちりとしている独特の歯ごたえになっています。

落ち着いた空間で和スイーツを食べたい方は、ぜひ立ち寄ってみてください。

船橋屋へのアクセス

  • 【場所】東京都江東区亀戸3-2-14
  • 【営業時間】[平日・日祝]テイクアウト:9:00~18:00 イートイン:11:00~17:00(L.O.)
  • 【定休日】無休
  • 【公式サイト】https://www.funabashiya.co.jp/

船橋屋を好んだ文豪

芥川龍之介、永井荷風、吉川英治

6.ぜんざい:梅園(浅草)

浅草の梅園。一筋はずれた角地にある

最後に紹介するのは浅草の梅園。

芥川龍之介はお汁粉が大好きで、『しるこ』というエッセイを書くほどなのですが、そんな彼が名を挙げているお店です。

震災以來の東京は梅園や松村以外には「しるこ」屋らしい「しるこ」屋は跡を絶つてしまつた。その代りにどこもカツフエだらけである。僕等はもう廣小路の「常盤」にあの椀になみなみと盛つた「おきな」を味ふことは出來ない。これは僕等下戸仲間の爲には少からぬ損失である。のみならず僕等の東京の爲にもやはり少からぬ損失である。

芥川龍之介『しるこ』

梅園の田舎しるこ。700円

濃く甘いお汁粉のなかに、焼いた餅がふたつ。

とっても甘いので、芥川の甘党度がよくわかる一品。おいしくて沁みます。

小豆はそれほど多くなく、ねっとりしたこし餡で身体が温まる一品。

付け合わせのシソの実も良い

月曜日の昼過ぎでしたが、店内はとても賑々していてほぼ満席でした。

浅草に来ることがあれば、また立ち寄りたいですね。

梅園へのアクセス

  • 【場所】東京都台東区浅草1-31-12
  • 【営業時間】[月~金]10:00~17:00(L.O.16:30)[土・日・祝]10:00~18:00(L.O.17:30)
  • 【定休日】水曜日不定休
  • 【公式サイト】https://www.asakusa-umezono.co.jp

梅園を好んだ文豪

芥川龍之介、永井荷風、

以上、東京にある文豪が愛したカフェ&スイーツ6選でした!

やはり、創業100年200年の歴史ある老舗が多いですね。

団子にもなか、くず餅、アイス、お汁粉。どれもこれも美味しくて、外れはありませんでした。

東京に行った際は、ぜひとも文豪に思いを馳せながら、同じスイーツを味わってみてはいかがでしょうか。

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