『寒山拾得』の紹介 『寒山拾得』(※読み:かんざんじっとく)は、1916年(大正5年)1月、『新小説』に発表された森鷗外の短編小説です。 中国、唐の時代の二人の僧・寒山と拾得の伝説が題材になった作品です。 次作『渋江抽斎』(1916年1月連載開始、同年5月完結)から、鷗外は史伝小説の道に進んだため、『寒山拾得』は鷗外最後の歴史小説ということになります。 ここでは、そんな『寒山拾得』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『寒山拾得』-あらすじ 唐の貞観の頃、台州の主簿として着任した閭丘胤は、国清寺に出 ...