開高健『破れた繭』紹介 『破れた繭』は開高さんの自伝、「耳の物語」2部作の内の第1部です。 生まれ育った大阪郊外の豊かな自然の中で、トンボや小鮒と遊んだ子供時代から、戦前、戦中、戦後までの混乱した社会、父の死により家計のために職種を厭わず働いた経験、1女をもうけ学生結婚した、悩み多き大学生時代までが描かれています。 ここではそんな『破れた繭』のあらすじ&解説を紹介します。 『破れた繭』あらすじ 自伝を書く決心をした理由 いつの頃からか「ある光景」、多分生まれ故郷の大阪の郊外の原風景が、何かの時に浮かんでく ...