『蟹工船』の紹介 『蟹工船』は、1929(昭和4)年、全日本無産者芸術連盟(ナップ)の機関誌『戦旗』5・6月号に発表された小林多喜二の代表作です。 本作は、当時、プロレタリア文学界、労働活動家のみならず、「1929年度上半期の最大傑作」(読売新聞)と一般の文壇からも高い評価を得ました。 また、2008(平成20)年に起きた『蟹工船』ブームにより、再評価された作品です。 ここでは、『蟹工船』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『蟹工船』――あらすじ オホーツク海で蟹を捕獲し、缶詰を製造する「蟹工船」 ...