TikTokで流行っているおすすめ小説10選!
この記事では、TikTokで流行っているおすすめ小説を10冊まとめました。
筆者はZ世代であり、どれも実際に読んでみたものばかりです。
気軽に手に取りやすい小説をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
1.『四月になれば彼女は』川村元気
精神科医をしている主人公はある日、高校時代付き合っていた彼女から突然手紙が来る。
海外にいる元カノからの手紙が届くたび主人公は様々な思い出を思い出す。
一方で、アパートで共に同居している彼女とは近頃関係がうまくいかない。
なぜ突然手紙を送ってくるのか、現代を生きる人に愛とは何か語りかける作品です。
お互いに好きだったはずなのに別れてしまったのはどうしてなんだろう。
真っ直ぐにカメラを構える春。
分かっていても分かりたくないそんな心情を思わせてくる。
2.『君は月夜に光り輝く』佐野徹也
クラスで寄せ書きした色紙を私に行くことになった主人公。
相手は渡瀬真水という女の子だった。
彼女は「発光病」という不治の病にかかっていた。
会うのはどうせ一度きりだと思っていた主人公だったのだがその後も病室に訪れることになる切ない青春ラブストーリー。
身近な身内の姉が死んでからというもの、半分自暴自棄になっていた主人公が真水と出会い、彼女の病気のことを知ります。
接点が増えるにつれ次第に「彼女に生きてほしい」と思うようになります。
そう思うのと裏腹に死の影が迫ってくる真水。
主人公に「もう来ないで」と言うシーンは読んでいて分かっていても辛かったです。
3.『重力ピエロ』伊坂幸太郎
「春が二階から落ちてきた」
その言葉通り二人兄弟の春はやんちゃな弟だった。それだけだった。
ある日、街のあちこちで放火魔が多発する。
弟の春は放火が自分の落書き消しの仕事に関連していると兄に伝えると、二人を巻き込み事態は一変していくことになる。
弟を守りたかった兄と、真相を知り復讐したかった弟。
兄弟の絆は過ごした年月が物語っていました。
後味は決して良い訳ではなくむしろ暗いかも知れません。ですがぜひ読んで欲しい一冊です。
4.『八日目の蝉』角田光代
不倫相手の子供を見て可愛いと思う主人公。
あまりの可愛いさに赤ちゃんを誘拐してしまう女性の話です。
子供の成長する姿と共に本物の母親として生きていこうとするが、、、
ダメなことをしているのは読んでいて伝わって来るはずなのに、子供を一番に考えて必死に生きていこうとする姿は気づくと母親のように見えてきます。
一度読んでしまうと一気に読み切れる作品で、初心者の方も気軽に読める作品となっています。
5.『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹
主人公つくるは、高校生で仲の良かったグループで唯一色を持たない人物。
そのため周りの色を持つ友人たちに強く惹かれる一面がありました。
しかし急に5人グループから急に弾き出されることに。
大学卒業後、なぜ自分だけ無視されたのか真相を探るために一人一人を訪ねてみると衝撃の事実が明らかに!
リアルさがあり、何処にでもありそうな人間関係が突然引き裂かれる。
誰でも人間関係に悩む姿や誰が悪い訳でもないけれど主人公が可哀想すぎる。
6.『おいしいコーヒーのいれ方』村山由佳
主人公の和泉 勝利は父親の転勤を機に花村家に居候することに。
そこで再開する花村かれんは見違えるほど美人になっており、同じ一つ屋根の下に暮らす中で段々と勝利はかれんのことを意識するように。
そんなかれんは、勝利の通う高校の教師として働いている。
一見仲の良い二人だったがどこか壁を感じる勝利はある日かれんの後を追って、ある老人ホームを訪れることになるが・・・
運動もできて料理も得意な勝利はカッコいいと素直に思ってしまいます。
それだけでなく、努力家な所もあるのになかなか人には本音を話せない不器用な所もあるのが、ツッコミたくなる要素のひとつです。
会話文が多くスラスラと読めるため、シリーズが多いですがハマってしまうと一気に読めるかも。
7.『放課後に死者は戻る』秋吉梨香子
冴えないオタクの主人公はある日、海岸に呼び出されると突然誰かに崖から突き落とされます。
病室で目覚めてみると、イケメンと中身が入れ替わっていました。
普段の生活が一変するなか徐々に生活に慣れてきたころ、何故自分が殺されたのか犯人を探し始めます。一体犯人は誰なのか?
ミステリー要素も入りつつ、主人(のぶお)がイケメンと入れ替わるという面白い設定。
今どきの高校生ってこんな捻くれてるかな〜と思いつつも、こうゆう作品って読む人にもある程度悟られてはいけない難しさもあり、他の小説とは違う角度から攻めてくるのも新鮮さがありました。
8.『陽だまりの彼女』越谷オサム
社会人となった主人公は中学の同級生、真緒と再開する。
勉強の出来なかった彼女は見違えるほど仕事が出来るのだった。
二人はやがて付き合うことになり、同居し始めるが日に日に真緒は痩せていき挙動不審な行動をするようになる。
彼女の知られたくなかった秘密とは、ベタなラブストーリーであって愛の強さを知ることが出来る作品です。
いい終わり方かと言われると賛否分かれる作品です。
オチが気に入る人とそうでない人で読み終わった後に評価が分かれてしまいます。
私もどちらかと言われるとうーんって感じだったんですけど、思い返すと印象の強い一冊として残っています。
そして二人の恋愛にはとても読んでい惹かれるものがありました。
9.『時給三〇〇円の死神』藤まる
タイトル通り、主人公は同じ高校に通う花森という名の女の子から、死神のバイトをしないかと誘われます。
時給は300円で、未練のある死者の悩みを解決し成仏させてあげるというもの。
親の不祥事で雇い先に困っていた主人公は、そのおかしな誘いを引き受けることになります。
二人は次々に死者の悩みを解決していきますが、死者たちの過去は簡単に変えられるほどではなく、むしろ苦しいものでした。
死神というイメージを壊していて、ロスタイムを過ごす死者たちが、辛い過去と向き合い成仏していく所は読んでいて心が温かくなりました。
ストーリーは「次はこうなるんだろうな〜」と思っている通りに進むので、少し物足りなさを感じる方もいるかもしれません。
ですが学生の方には絶対に読んで欲しい一冊です!読んでいて私も思わず涙が溢れそうになるほど。機会が有ればぜひおすすします。
10.『きみの友だち』重松清
何度も同じキャラクターが出てくるような短編小説となっています。
事故で松葉杖の生活を余儀なくされた恵美を中心に、本当の友達とはなにか考えさせられる一冊です。
可哀想という感情が、読んでいてやはり最初はありました。
ですが当たり前のように優しく人に接したり、無理をしない本当の自分らしさなど、とにかく作品から優しさが多く感じ取れます。
現実味がとてもあり、所々で悩んだりどうしていいか分からなくなるキャラクターの心情はどこか自分に重なるものを感じました。
以上、TikTokで流行っているおすすめ小説10選でした。
ここで紹介した本を参考に、ぜひあなたに合った一冊を選んでみてください。