『山椒大夫』の紹介 『山椒大夫』は、1915年(大正4年)1月、『中央公論』にて発表された森鷗外の短編小説です。 中世から近世にかけて、説経節や浄瑠璃などの形で語られてきた安寿と厨子王の伝説に基づく内容です。 ここでは、そんな『山椒大夫』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『山椒大夫』—あらすじ 14歳の姉・安寿と、12歳の弟・厨子王は、筑紫へ渡って行方不明になった父を探すため、母に連れられて旅をしていました。 道中、人買いに騙された親子は、海上で引き離され、別々の場所へ売られてしまいます。 丹後 ...