翠月あくび

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大学で近代文学を専攻していました。趣味の読書では、イヤミスや芥川賞作品を読むことが多いです。

『ドグラ・マグラ』「脳髄論」が示す『ドグラ・マグラ』の全貌とは?

『ドグラ・マグラ』のあらすじ・解説・感想記事です。『ドグラ・マグラ』は夢野久作の作品で、小栗虫太郎『黒死館殺人事件』・中井英夫『虚無への供物』と並ぶ日本三代奇書のひとつ。「『ドグラ・マグラ』を読破したものは精神に異常をきたす」という都市伝説ができてしまうほどに、この作品は多くの読者に影響を与えています。

夢野久作『少女地獄』少女の地獄とは一体何か?

『少女地獄』は夢野久作の作品です。この作品は「何んでも無い」「殺人リレー」「火星の女」の3つの短編小説から構成されており、その全てで書簡体の形式がとられています。ここでは『少女地獄』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。

夢野久作『瓶詰の地獄』あらすじ&解説!3通の手紙はどの順番か?

『瓶詰の地獄』は夢野久作の作品です。この作品は書簡体の形式が取られており、閉鎖的な環境で生活を共にする兄と妹の性的葛藤が描かれています。3通の手紙はどの順番なのか?ここでは、そんな『瓶詰の地獄』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。

芥川龍之介『邪宗門』若殿様と大殿様の対比表現について

『邪宗門』は芥川龍之介の中編小説で、『地獄変』と同じ語り手によって物語が進んでいきます。読んでみて驚かれる方が多いかと思いますが、実はこの作品、未完成のまま終わってしまっているのです。ここでは、そんな『邪宗門』あらすじ・解説・感想までをまとめてみました。

芥川龍之介『手巾』モデルの新渡戸稲造から芥川が伝えたかったことまで!

『手巾(ハンケチ)』は芥川龍之介の作品です。作品の主人公は、『武士道』を記した新渡戸稲造がモデルであるともいわれています。芥川龍之介は、『手巾』を通じて何を伝えようとしたのでしょうか。ここでは、『手巾』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。

芥川龍之介『西方の人』作品とキリスト教の関係性まで!

この作品はキリストと芥川の姿が重ねられて描かれているといわれています。また、芥川が『西方の人』を描いたのは自殺を前にした時期であることから、作者自身の「死」とも深く関係しています。ここでは、そんな『西方の人』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。

芥川龍之介『戯作三昧』滝澤馬琴に投影される芥川龍之介像

ここでは、『戯作三昧』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。この作品の主人公は、誰もが一度は耳にしたことがある読本作者「滝澤馬琴」。芥川龍之介は、江戸時代を代表する読本作者を描くことで、なにを伝えようとしたのでしょうか?

芥川龍之介『地獄変』大殿様と良秀から考える伝えたかったこと

芥川龍之介『地獄変』のあらすじ・解説・感想です。「私」の語りや良秀の独り言、作者の伝えたかったことまでをまとめました。芥川龍之介と言えば『羅生門』や『藪の中』が有名ですが、『地獄変』は芥川作品のなかでも、かなり衝撃的な展開を迎える小説です。