オオノギガリ

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子供のときから文を読み、書くことが大好きでした。高校生の時に近代の日本文学にのめりこみ、本格的に作家への道を志しました。現在は小説家を目指しながら、ひっそりとウェブライターとして活動しています。好きな作家は澁澤龍彦・三島由紀夫など。ジャンル問わず読む雑食性です。

三島由紀夫『仮面の告白』「私」が園子に抱いた感情とは?

秀逸な作品群とセンセーショナルな行動で、その名を広く知られる三島由紀夫。『仮面の告白』は、そんな三島由紀夫の自伝的小説とされている作品です。ここではそんな『仮面の告白』のあらすじ・解説・感想をまとめました。

谷崎潤一郎『春琴抄』佐助が目を潰した意味とは?

谷崎潤一郎の代表作のひとつである『春琴抄』。主人のために自らの目を潰す主人公が登場する今作は、これだけの説明でも分かる通り、短編でありながら濃密な「谷崎風味」が漂っています。今回は、独特の世界観を持つ『春琴抄』の解説と、感想を書いていきます。

谷崎潤一郎『刺青』清吉はなぜ蜘蛛を彫ったのか?

妖艶な作品を多く描いた谷崎潤一郎。『刺青』は、そんな谷崎潤一郎の処女作とされている作品です。『刺青』は彫物師と少女の関係を描いたもので、数ページ程度の短編です。しかし、その内容は決して薄いものではなく、かなり濃密な谷崎潤一郎の世界を感じることができます。

坂口安吾『堕落論』作中の「堕落」の意味とは何か?

坂口安吾『堕落論』のあらすじ&解説記事です。作中で使われる「堕落」の意味から、安吾の名言までを紹介します。太平洋戦争が終結し、ボロボロになった日本。そして、そんな時代を背景に書かれたのが、坂口安吾の『堕落論』です。かなり短い評論でありながら、安吾が持つ独特の目線が存分に現れています。

『うたかたの日々』シュルレアリスム的な「ライフ」の物語

ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』のあらすじ・解説・感想をまとめました。本作は『日々の泡』のタイトルでも知られているシュルレアリスム的な小説です。読んでいると「今、自分が読んでいるのは何なのだろう」と考えてしまい、そこが面白くも魅力的でもあります。

澁澤龍彦『高丘親王航海記』描かれる輪廻転生的な死生観

澁澤龍彦『高丘親王航海記』のあらすじ・解説・感想をまとめています。独自の視点で物事を見つめ、幻想的かつエロティックな筆致で物語を描き出す澁澤龍彦。『高丘親王航海記』は、そんな彼の遺作にあたる作品です。