藤太郎

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落語鑑賞歴は20年以上。人生の奥深さがギュッと詰まっている落語の世界にハマりました。落語の特に好きなジャンルは滑稽噺、夫婦噺。ライターとしては、読者にわかりすくお伝えすることを先ず心がけています。落語に近い話芸の講談についても、趣味でネタ集め・台本作り・発表の活動を展開中。もともとは理系人間で、無線通信やIT関係の仕事に長年従事してきました。今は進化が著しいAIの技術・応用に関心を寄せています。

落語『船徳』あらすじ&サゲ!笑いどころ満載の人気演目

『船徳』の紹介 「船徳」は古典落語の傑作の一つ。 人情噺「お初徳兵衛」という大ネタの発端部分を、明治期に活躍した初代三遊亭圓遊が一席の滑稽噺に改作しました。 その後、八代目桂文楽が人物描写を工夫し派手な演出を取り入れるなど独自の噺に磨きあげたものが、現在演じられている「船徳」の基本的な型となっています。 遊びが過ぎた若旦那の徳さんがあこがれの船頭になったものの、まだ舟を満足に操れないのに客を乗せて船頭を務めるという無謀・無責任きわまりない振る舞いをしてしまいます。 言うなれば、無免許ドライバー同様の“えせ ...

落語『大山詣り』あらすじ&サゲを解説!江戸時代から演じられている大ネタ

『大山詣り』の紹介 「大山詣り」は落語の名作の一つ。 狂言の演目(「六人僧」など)にヒントを得て作られた落語で、江戸時代から演じられている滑稽噺です。 大山詣りは江戸の庶民にとって年中行事のように大切なイベントでした。 特に、大山に詣でた後の観光や宴会が皆のお目当て。 こういった時には気持ちが緩んで羽目を外したくなるもの。 ついに起こってほしくない騒動が勃発し、そこからドタバタの悲喜劇が繰り広げられます。 「大山詣り」は長い年月をかけて多くの演者によって練りこまれてきた形跡があり、登場人物が多く場面が次々 ...

落語『崇徳院』あらすじ!男女の恋煩いを発端とする滑稽噺

『崇徳院』の紹介 『崇徳院』は古典落語の名作の一つ。江戸時代後期に活躍した初代桂文治の作といわれています。 もとは上方の噺でしたが、今は東西を通じて高座にかけられています。 この噺を得意にしていた三代目桂三木助が随所に頓智を取り入れるなど、現在東京で演じられている型に練りあげました。 崇徳院の和歌を題材にして、商家の若い男女の恋煩いを発端とするストーリーが展開される楽しい噺です。 滑稽な会話が次から次へと続き、顎が外れるほど笑えます。 ここでは、「崇徳院」のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『崇徳 ...

『厩火事』あらすじ&サゲを解説!夫婦の人情の機微を描きだした味わい深い演目

『厩火事』は古典落語の名作の一つで、夫婦の人情の機微を描きだした味わい深い演目です。古典落語には珍しく働く女性が主人公のお話しで、男女共働きが普通になった現代にも受け入れられやすいストーリー展開となっています。ここでは、「厩火事」のあらすじ・解説・感想までをまとめました。

『長屋の花見』

ここでは、『長屋の花見』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。春の桜が咲く頃までの時期に盛んに高座にかけられます。この噺は主に長屋の大家と住人たちとの会話で進行していきます。どこか変だったり抜けてたりしている会話が盛り沢山で、可笑しさがこみあげてくる落語です。

落語『湯屋番』あらすじ&若旦那の一人芝居を解説!

『湯屋番』は江戸時代に作られた滑稽噺。誰もがリラックスできる場である「湯屋」を舞台に繰り広げられる若旦那オリジナルの妄想話しは、奇想天外。笑えて、くつろげて、とても幸せな気分になれます。ここでは、『湯屋番』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。

落語『寝床』あらすじから見どころまで|義太夫の解説も!

『寝床』は古典落語の傑作です。江戸時代に原話が作られ、上方落語『寝床浄瑠璃』という演目にまとめられました。「下手な素人芸」を「寝床」というくらいに有名になった噺です。ここでは、そんな『寝床』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。

落語『火焔太鼓』あらすじ&解説!見どころから女房の秀逸な小言・毒舌まで

『火焔太鼓』は古典落語の名作の一つ。ストーリーが解りやすく、軽妙なテンポ、ギャグ満載で大いに笑えます。明治時代の末期、初代三遊亭遊三が高座にかけた元々あった噺を脇で聞いていた五代目古今亭志ん生は、この噺に沢山のくすぐり(笑わせる部分)を入れるなど大幅に改作しました。これが現在も演じられている「火焔太鼓」です。