『母子叙情』紹介 『母子叙情』は岡本かの子著の小説で、1937年3月『文学界』に掲載されました。 本作は、著者・岡本かの子の出世作ともいわれている作品です。 主人公・かの女は岡本かの子自身、その家族は岡本家がモデルとなっており、実話に基づいた創作となっています。 パリに留学中の息子への悶えるほどの恋しさ、一郎に後ろ姿の似た青年へ抱いてしまった愛情などをめぐって、主人公の心の揺れ動きが繊細に描写された作品です。 ここでは、『母子叙情』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。 『母子叙情』あらすじ 一家で渡 ...