うめ子

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文士村をこよなく愛する主婦です。子どもたちに文学や文士村の面白さを伝えていきたいと思っています。

『はらぺこあおむし』簡単なあらすじ&エリックカールのおすすめ本まで!

『はらぺこあおむし』のあらすじ&エリックカールのおすすめ本を紹介します。小さなお子さん向けの絵本の定番といえば、『はらぺこあおむし』ですよね。半世紀ちかくにわたり、世界中の子どもたちに愛されている絵本です。あおむしは男の子?女の子?という点も解説します

堀辰雄『聖家族』あらすじから実際のモデルまで!芥川と松村みね子の背景について 

『聖家族』は、堀辰雄が1930(昭和5)年に発表した短編小説です。敬愛していた芥川龍之介の自殺に衝撃を受けた堀辰雄は、芥川の死の3年後に本作を書き上げました。実在の人物をモデルに、最愛の人の死を経験した人々のその後が描かれています。

『かげろふの日記』あらすじ&解説!藤原道綱母『蜻蛉日記』との関係まで!

この記事では『かげろふの日記』のあらすじと解説をまとめました。『かげろふの日記』は、平安中期に藤原道綱母が書いた『蜻蛉日記』を元に、堀辰雄らしさが散りばめられた作品です。ジブリ映画の原作となった『風立ちぬ』で有名な堀辰雄は、古典文学を愛していました。

【小説】『菜穂子』楡の木が象徴する支配的な母親像!「楡の家」から「ふるさとびと」まで

『菜穂子』は堀辰雄の唯一の長編小説であり、晩年には、この作品を中心とした新たな『菜穂子』の構想を練っていたといわれています。菜穂子が登場する作品には、菜穂子の母の手記である『楡の家』、『楡の家』『菜穂子』のどちらにも登場する「およう」さんの物語『ふるさとびと』があります。

室生犀星『或る少女の死まで』幼年時代・性に眼覚める頃・或る少女の死までの三部作まとめ!

詩人として名声を得た室生犀星は、大正8年に『幼年時代』で小説家としての活動を始めました。『或る少女の死まで』は室生犀星の自伝的小説で、『幼年時代』『性に眼覚める頃』『或る少女の死まで』の三部作の最後の作品です。ここではそんな三部作をまとめ、あらすじから解説までを紹介します。

室生犀星『あにいもうと』あらすじ&解説!鬼とは誰のことか?

『あにいもうと』は1934(昭和9)年に室生犀星が発表した小説です。文庫本で30ページ程度の短い作品ですが、これまでに何度も映像化されています。ここでは、そんな『あにいもうと』のあらすじ・感想・解説をまとめました。

室生犀星『蜜のあわれ』赤子を登場させた意味とは?

『蜜のあわれ』(蜜のあはれ)は、室生犀星が死の3年前、1959(昭和34)年に発表した小説です。美少女に化けることができる金魚・赤子と、犀星をモデルとした老作家・上山の、エロティックで幻想的な関係が描かれています。2016年には、赤子を二階堂ふみさん、上山を大杉連さんが演じた映画が公開されました。

福永武彦『廃市』直之の死が意味することとは?

『廃市』(はいし)は福永武彦の短編小説です。1959年7月から9月に掛けて、雑誌『婦人之友』で連載されており、また1983年には大林宣彦監督により映画化されました。ここではそんな『廃市』のあらすじ・解説・感想までをまとめました。

福永武彦『死の島』舞台設定がなぜ1954年1月23日なのか?

福永武彦『死の島』のあらすじ・解説・感想記事です。『死の島』は福永武彦の長編小説。物語の主軸である現在の出来事以外に、過去の回想、2人の独白、3つの作中小説から構成されています。さらに物語の主軸にも3種類の結末が用意されており、読み応えのある複雑な作品です。

福永武彦『草の花』草の花とは何か?ある受容の物語

福永武彦『草の花』のあらすじ・解説・感想をまとめました。『草の花』は、そんな福永武彦の失恋や療養生活をもとにした長編小説です。かつて主人公は、東京郊外K村のサナトリウムで療養生活を送っていました。この話は、今から5年ほど前、〈私〉がサナトリウムに来てから2回目の冬のことです。